日本のFX業者では未だに独自の取引ツールを提供し、利用者はそれを使わざるを得ないわけですが、世界ではFXの取引にMT4(メタトレーダー4)を使うのが常識となっています。
MT4は優れたソフトウェアであり、チャートを分析したり、ただ取引するだけでなく、あなたに代わって自動で売買をさせることも可能です。
超高機能・高性能でありながら、初心者でも簡単に利用できるのが大きな特徴です。
自動売買(EA)取引とは
EAとはエキスパートアドバイザーの略で、自動で取引してくれるシステムの事を言います。
一度設定してしまえばパソコンに張り付かなくても自動でトレードしてくれるので便利です。
FXはメンタルが重要とよく言われてますが、システムトレードにはそのメンタルは必要ありません。
EAはただルールに従い黙々と取引を行ってくれます。
MQL4でプログラムを書いてみよう
EAはMQL4というプログラム言語を使って開発します。
MQL4はMT4に付属されているメタエディタにプログラムを書きます。
MT4の画面でこのアイコンをクリックするとメタエディタが起動します。
(F4キーを押しても起動できます)
そうするとMT4とは別にメタエディタのウィンドウが出てきましたね。
Hello,World!
プログラミングの世界では、最初に書くのはHello,World!という文字列を出力するプログラムという昔からの慣例があります。
さっそくやってみましょう!
メタエディタの新規作成をクリックします。
ウィザード画面になるので、「スクリプト」を選択して「次へ」。
ファイル名はなんでもいいですが、ここでは「test」とします。
Scripts\の部分は変えないでください。
準備はこれで終わりです。
この画面にプログラムを書くことになります。
書く場所は
void OnStart() { //--- }
の { } で囲まれた部分です。
Print("Hello,World!");
を{ }の中に書いて下さい。
出来ましたか?
「コンパイル」をクリックしてエラーが発生しなければ隣の矢印のマークをクリックします。
エラーが出る場合は文字が全角だったり、最後の「;」(セミコロン)を忘れている可能性があります。
これでプログラムが実行されました。MT4の画面に戻り、エキスパートタブを見て下さい。
先程プログラムした「Hello,World!」が表示されたらプログラムの完成です。
mq4ファイルとex4ファイル
コンパイルすると同時にフォルダに拡張子が「mq4」と「ex4」の二つのファイルが作られます。
mq4はプログラムを編集したりできるファイルで、実行されるのはex4と覚えて下さい。
メニューの「ファイル」から「MQL4」の「Scripts」フォルダにコンパイルして出来たファイルが生成されます。
※先ほどのウィザード画面でインジケーターを選んだものは「Indicators」、EAで作った場合は「Experts」フォルダになります。
次のページではチャートにHello,World!を表示させるプログラムに挑戦します。
チャート上に「Hello,World!」を表示させてみよう